ほっこりと落ち着ける!縁側のある家

Aya F. Aya F.
Tei, キリコ設計事務所 キリコ設計事務所 Asian style balcony, porch & terrace
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縁側は、日本の伝統家屋の歴史の中で発展してきた独特の空間。その種類はいくつかありますが、この外でもなければ内でもないという場は、かつては野良仕事の休憩の場であり、近所の人たちとの社交の場でありました。外の空間に一番近いため、四季をまざまざと感じとれる場所でもあります。今日はそんな縁側のある家をご紹介します。伝統的な形のものはもちろん、現代風にアレンジされたスタイリッシュな形まで。気になる形、見つけてみてください。

ゆったりとくつろぎたい、縁側のある日本家屋

縁側のある家と聞くと、田舎の古い大きな家を想像するでしょうか?畑や自然が目の前に広がる縁側って、想像するだけでもとても気持ちがよくなります。田舎でなくとも、日本庭園を愛でることのできるお寺や古い家のそれは、風を感じられる素敵な空間。こちらのお宅は、江戸末期に建てられた家をリノベーションしたもの。福岡の建築家・環アソシエイツ・高岸設計室が手がけました。これは母屋に増築された茶室からの景色。ちょっとしたテラスのような空間では、自然を間近にゆったりとくつろげそうですね。

和モダンな濡れ縁

縁側には、壁や雨戸の外側にある濡れ縁、内側にあるくれ縁があります。濡れ縁は、文字通り雨が降ると濡れてしまう構造です。こちらのお宅はL字型に広々とした濡れ縁が設置されています。モダンな造りながら、明るくあたたかな木造構造は、建具を開け放つと外と内との境界がなくなってとても開放的です。小上がりになった畳空間は、リビング&ダイニング。濡れ縁はリビングの延長としても活用できる構造です。四季の風の匂いのうつろいが感じられそうですね。

リビングとつながるウッドデッキ

こちらのお宅は、交通量の多い道路に面しているということで、玄関がエントランスゲートと建物の入り口という二重になっています。最初の扉を入るとひろびろとした中庭が。玄関の横はリビングで、建具を開け放つと、中庭に向って広々としたウッドデッキが設置されています。屋根がついているため、少しの雨くらいであれば、この空間に椅子を出して雨を愛でたりできそうですね。外の喧騒と高い壁を隔てるだけなのに、ゆったりとした自然を感じられるプライベート空間があるなんて、贅沢。

夕涼みが楽しくなる縁側

古い旅館に行くと、お部屋から見える小ぢんまりとした庭にほっこりとする、なんてこと、ありませんか?外の空間から隔離されたかのような、自分だけの庭、と思うと、そこに面する縁側でごろんと横になって、人目を気にすることなく思うままに時を過ごせたりします。こちらは、そんな風に気ままに過ごしたくなるようなくれ縁。夏の夕方、お風呂上りに蚊取り線香を付けてのんびりと夕涼みしたくなりそうです。夜でもお庭が楽しめるライトアップが素敵です。

プライバシーを考えるなら中庭に

現代風の家に暮らすとなると、日本家屋的要素はかなり薄れがち。とはいえ、和の建築ならではの木の温かみを感じられる空間は、あるとうれしいものなのでは?こちらのお宅では、中庭がウッドデッキで敷き詰められているため、外でありながらもリビングがもう一つあるかのような構造です。キッチン、リビングとも隣接している中庭は、気候が良いときにはダイニングとして使われることもあるのだとか。自然を身近に感じられる素敵なアイデアです。

カントリー風の家にも

H's HOUSE, dwarf dwarf Classic style balcony, porch & terrace

洋風の家に暮らす人ならば、縁側はテラスとして生活に取り込むことができます。こちらのお宅はカントリー調。ウッディでかわいらしい色の家には、LDKスペースの窓側にゆったりとしたテラススペースが設置されています。二階にも二か所、大きなベランダがあるため、それぞれいろいろな用途での使い分けができそうですね。こちらでは、食べ過ぎたり飲みすぎたりした後にちょっと腹ごなしするのにもよさそうです。

【縁側については、こちらの記事でも紹介しています】

※ 縁側とは?その魅力とタイプ別デザイン集

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