homify360°: 間口の狭い敷地を活かした「ななめのいえ」

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
ななめのいえ, アルキテク設計室 アルキテク設計室 Eclectic style houses
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都会で家を建てるとなると問題になるのは敷地でしょう。普通の家が建てられるような土地は高く、手に届かないことがあります。ですが特殊な形状の土地であれば、比較的に安価で手に入れやすいでしょう。ただし特殊な形状であるため普通の家が建てにくくなります。そこで紹介したいのは特殊な敷地に建てられた家。アルキテク設計室が手がけた「ななめのいえ」では、特殊な敷地に心地良い住まいを生み出しています。

間口6.7メートルしかない敷地

家が建てられたのは東京の都心部。そこは昔ながらの下町で多くの家が軒を連ねて建ち並んでいます。そんな住宅密集地にある敷地は特殊なものでした。敷地の特徴は間口が僅か6.7メートルしかないこと。残念なことに決して大きな敷地でないため、普通の家を建てることは簡単ではありません。そこで狭い間口でも心地良い空間となるような家が考えられました。

特別な家の外観

木造の2階建ての本住宅は特殊な形になっています。家に付けられた「ななめのいえ」という名前の通り、敷地を斜めに切った形の外観になっています。そのため通りからは幅がない建物正面部分が見えるでしょう。また1階に比べると2階が張り出しているため人目を引き付けます。このような家は昔ながらの下町では強い存在感を感じさせるでしょう。

狭さを感じさせない内部空間

敷地をななめに切った建物は三角形の形になっています。1階にあるのはキッチンやリビングルーム。その外観を見ると狭く見えますが、実際には広がりが感じられます。1階に広がるのは仕切ることなく繋げられたキッチンやリビングルーム。そのため狭さを感じにくいでしょう。またプライバシーを考えて建物の裏手に窓が設けられていますが、それは壁の存在感を弱める役割を果たします。そのためここでは特殊な形の建物であっても狭さを感じることはないのです。

圧迫感を感じさせない家

間口の狭さの問題の1つは駐車場や庭を設けにくいこと。特に駐車場は通り側に設けなければ車の出し入れができなくなってしまいます。狭い間口は圧迫感を感じさせるでしょう。そこで考えられたのは間口側の建物を小さくすることでした。それによって可能になったのは駐車場を設けること。それだけでなく家同士の間隔を作り、ゆとりある空間を生み出しています。そのため、ここでは間口の狭さによる圧迫感を感じることが無いのです。

間口が狭くても心地良い家

間口の狭い敷地では普通の家を建てることは難しいでしょう。ですが心地良い住まいを諦める必要はありません。ここでは狭い間口を最大限に使うのではなく、敢えて小さくすることで駐車場や開放感の得られる空間を作りだしています。また家の中では圧迫感を感じさせないような空間配置にすることで、特殊な家の形でも狭さを感じることはありません。このように間口の狭い敷地であっても、心地良く住むことができる家は可能なのです。

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