インテリアは、部屋の快適さの決め手となる大切な要素。空間を上手に使うためには、いろいろなデザインや工夫を駆使していきたいものです。六畳の部屋というと、とてもコンパクトですが、物件によってはこの広さを持つものも多いですよね。今日は六畳のスペースを上手に使うためのインテリアの工夫について、いろいろと考えていきます。気を付けたいポイントを踏まえて部屋づくりしていきたいですね。早速いろんな実例を見ていきましょう。
六畳のスペースって、意外にコンパクトサイズ。賃貸物件を見て回るときには、空の状態のことがほとんどであるため、広く感じますが、家具などを置くとかなり窮屈になってしまった、なんてこともあるのではないでしょうか。コンパクトなスペースを快適に過ごすためには、なるべく必要なものだけを置いてミニマルなインテリアにすることが、シンプルなカスタマイズ方法と言えます。こちらのお宅では、二階をLDKのオープンスペースとしています。リビングにあたる部分でちょうど六畳くらいの広さでしょうか。ソファ、ローテーブルなど必須アイテムのみで構成されているため、すっきりと快適そうですね。
Photo: 増田好郎
小さく見える空間でも、光がたくさん降り注ぐと視覚的にとても広く感じるものです。こちらのリビングはスキップフロアとなっていて、天井部分には傾斜がついており、窓が大きく開けられています。膨張色である白い壁の効果もありますが、明るく、天井の高い空間では開放感もまた格別です。こちらでも、必要な家具を部屋の端に寄せることで広々と感じさせるインテリアとなっています。横浜の建築家・Studio R1 Architects Officeの手によるお宅です。
Photo: 45g Photography
住空間は、必ずしもレイアウトのしやすい形であるとは限りません。こちらのお部屋は、正確にはウィンターガーデン的な開放的な屋内空間。細長い形状の空間ゆえに物置のように利用する人もいるようですが、せっかくの外を楽しめるスペースですので、上手にカスタマイズしたいものです。こちらでは北欧風の落ち着いた色合いの家具が、壁に寄せて配置されることで、無理のない動線が確保されています。横並びの籐のソファは、カフェのテラス席のようで、よりおしゃれなインテリアに。
六畳一間のシングル用の物件では、やはり縦の空間を上手に使うことで、快適さを挙げていきたいところです。こちらのお部屋はロンドンにある学生専用のアパート。下にミニキッチンやバスルーム、勉強スペースをコンパクトにまとめ。上は充分な広さを持つ寝室スペースとなっています。作り付けのロフトなので、使いやすさや快適さはお墨付きですが、日本の賃貸物件で空間を立体的に使おうとするならば、ロフトベッドがお手軽かもしれません。
限られた空間をすっきりと見せたいのであれば、家具による壁の凹凸はなるべく少なくしたいところ。新築やリノベーション物件であれば、収納棚を壁に隠せるように造作していくことを検討したいものです。また、賃貸物件でも、壁の一面をカーテンやロールスクリーンなどで区切って、ウォークインクローゼットのような、大きな収納スペースとしてDIYしてみると、同様にすっきりとしたお部屋になります。