周辺環境を楽しむ家「小諸のK-House」

Kiohde Hayai Kiohde Hayai
風景に住む, エヌ スケッチ エヌ スケッチ Modern houses
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もし家を自然豊かな環境に建てるのなら、どんなものになるでしょうか。それは都市に建てられるものとは違ったものになるでしょう。都市とは違い、そこには光や風を遮るような大きな建物はありません。そして周辺の騒音なども気にする必要はありません。もちろん周りには美しい自然が広がっているため、それを活用しない手はないでしょう。今回紹介するのはそんな恵まれた環境を活かした家です。それでは早速どんな家になっているか見ていくことにしましょう。

美しい自然の中に建つ家

今回紹介する家を手がけたのは建築設計事務所エヌスケッチ。家は長野県の小諸市に建てられました。敷地があるのは浅間山の麓。周りに木々が茂り、畑が広がっています。標高800メートルの場所にあるため、そこからは見えるのは眼下に広がる佐久平とよばれる盆地の美しい風景。家はそんな風景に溶け込み、ここでの生活を存分に楽しめる空間になるように考えられました。

モダンでナチュラルな外観

建てられたのは木造2階建ての家。それは遠くからみると淡い茶色の壁に覆われています。そんなナチュラルな家を演出するのは外壁に使われている杉板。それは屋根を除いた建物全体を覆っており、自然溢れる周辺環境と調和を生み出しています。このような家で特徴となっているのは大きな軒。木を外壁に使った家は素朴な印象を与えることが多いですが、ここでは屋根から伸びる大きな軒によって現代的な印象を生み出しており、モダンな木の家となっています。

暖かな空間

家の中に広がるのは、外壁同様に木を活かした空間。床や壁には木がふんだんに使われており、木の素材が持つ自然の暖かさを感じさせてくれます。そんな空間を実際に暖かくするのは薪ストーブ。山の麓であるため冬は寒さが厳しくなります。ですが薪ストーブは冬であっても家の中を暖めて、心地良い空間を演出してくれるでしょう。

光や風を楽しめるウッドデッキ

このような家で大きな特徴となるのはリビングルームの横に広がる大きなウッドデッキ。リビングルームとデッキスペースの間はガラス製の引き戸になっているため、大きく開け放つことができます。引き戸を収納すれば、2つの空間を隔てるものは無くなり、ウッドデッキはまるで家の一部のように感じられるでしょう。そして屋根の無い部屋として、暖かな太陽の光を浴びたり、山裾の新鮮な空間を楽しむことができるのです。

外の風景を取り込む大きな窓

本住宅の周りに広がるのは美しい山の麓の風景。もちろん家の中からその素晴らしい眺めを楽しむことができます。それを可能にするのは家に設けられた巨大なガラス戸。それはウッドデッキのあるリビングルームだけでなく、入口にも設けられています。そのため外の風景はまるで家の一部のように感じられるでしょう。また入口とリビングはダイニングを挟んで並んだ位置関係にあるため、それぞれのガラス戸を開ければ、家の中に風の通り道ができます。そして外の風を感じながら、素晴らしい眺望を楽しむことができるのです。

自然と一緒にある家

周りに自然が広がる環境では、市街地とは違った家が可能となります。ここで考えられたのは周りの環境を取り込むような開放的な空間。そして木をふんだんに使った家は、そのナチュラな雰囲気を楽しむことができます。そして一層自然の中に住む感覚を感じさせてくれるでしょう。

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