オープンプランの仕切り方

Y. Y. Y. Y.
FURNITURE, Larforma Larforma Eclectic style houses
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最近よく見かけるオープンプランの家は、仕切りが少なく、住まいのどこにいても家族の気配が感じられるという、家族に優しい設計ですね。特に子供が小さく、目を離したくない時期などには、親にとっても安心です。仕切りが少ないと閉塞感が緩和され、空間の使い方もフレキシブルに行えます。しかしそれぞれの部屋が独立していなくても、リビング、ベッドルームなどの空間に変化をつけたいですね。今回はそんな時にお勧めの、オープンプランの仕切り方お届けします。

カーペットで間切る

オープンプランの空間の区切りを明確にするために、何か「しるし」をつけるとわかりやすいですね。しるしのつけ方で比較的手軽に行え、分かりやすく、なおかつエレガントなのが、カーペットを用いること。例えばこちらのラスティックなお住まいは、一階に玄関、キッチン、ダイニング、リビングとあるオープンプランですが、玄関スペースとリビングスペースにそれぞれカーペットが置かれ、空間の目的がくっきりと区別されています。クッションカバーのテキスタイルとも合わせたスタイルのラグで、お洒落な印象ですね。

フローリングに変化をつける

有限会社 コアハウスが手がけたこちらのお住まいは、和風モダンなお部屋が素敵です。障子を通した柔らかな自然光で空間全体が明るいのも魅力的ですね。オープンプランで仕切りが少ないので、採光も非常に効果的です。こちらのスペースはさらにダイニング、キッチンへと続くのですが、フローリングの一部が畳となっており、空間の区別が明確ですね。床式の生活を好まれる方は、フローリングのひと隅を畳にしてしまうのも良いですね縁のないタイプのものだと、洋室との相性も抜群です。

壁の色

壁や床に色で「しるし」をつけるのも、非常に効果的な空間の仕切り方です。松島潤平建築設計事務所 / JP ARCHITECTSが設計を手掛けたこちらのお宅はオープンフロアでとても開放的です。写真では、左にベッドルーム、右に書斎と並んでいるのが見えますが、書斎の方が数トーン暗い色彩のおかげで、部屋の仕切りがはっきりと明確です。これならベッド横のワーキングスペースでも、オン・オフの切り替えがうまくできそうです。

写真: Kenta Hasegawa

高さを変える

Studio Pohが設計を手掛けたこちらのお住まいは、床面積が13.5坪の小住宅。面積を効率的に活かすために、コンクリートによる直方体の空間の中に4つの高低差を持つスペースを作り、キッチン、リビング、子供部屋、寝室など機能により区別をつけました。バスルームがボックス化されている以外は、部屋の仕切りがなく空間を最大限有効活用するために、階段も設置されていないそうです。敷地面積が少ない場合は特に、仕切りの少ないオープンプランの方が空間が生かされます。小さいけれど広々とした豊かなお住まい、素敵ですね。

家具で区切る

オープンプランの住まいを壁以外の方法で仕切りるのには色々な方法がありますが、こちらはソファなどの家具で空間を仕切った一つの例です。部屋の角のカーペットとそれを囲むようにL字型に設置されたソファや椅子が、「リビングコーナー」を演出しています。本棚なども置き方によっては効果的なオープンスペースの仕切りとなります。

屏風やパーテーション

日本には屏風という、部屋を仕切るために用いられる伝統的な家具がありますが、現代の西洋化された住まいにおいてはあまり見かけることがありません。しかし、これほど効率的に部屋を区切れる家具を見逃すわけにはいきません。屏風を用いるのは、インテリアによっては不向きかもしれませんが、パーテーションなど、現代の住まいのスタイルに合わせたものだと取り入れやすいですね。玄関からの視界を遮ったり、少しプライベートなスペースが欲しい時などおすすめです。必要のない時は畳んで仕舞えるので、棚などの家具よりもフレキシブルに間切ができます。

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