古びたキャビネットを新品のように直すには?

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
伊豆 新築H邸 住宅建築施工:祭り屋, 一枚板テーブルと無垢材家具・キッチンの祭り屋 一枚板テーブルと無垢材家具・キッチンの祭り屋 Kitchen
Loading admin actions …

長年使っているキャビネットや引き出しがきちんと閉まらなかったり、開けづらいといったことはありませんか?特に台所は頻繁に開け閉めをするので、ちょっとした不具合が起きやすい所です。それに加えて、扉の部分が油で汚れてべとついてしまったり、木製のキャビネットの場合は、引っ掻き傷がついてしまったりと、お宅でも何かと問題を抱えているのではないでしょうか?そこで今回は、新しく買うほどではないちょっとしたキャビネットの不具合を直して、買った時のような新しさを蘇らせる方法を紹介していきます。

木の引っ掻き傷

木製の扉の場合は気を付けていても、長年使っていると引っ掻き傷の1つや2つはついてしまうと思います。しかし、これは意外にも簡単に直せてしまいます。ホームセンターなどに行けば、クレヨンタイプのような引っ掻き傷を直すセットがありますので、それを使ってみて下さい。問題となるのは、木の仕上げに合った色を選ぶことですが、たくさんの色の種類がありますので、ほぼ同じ色のものを見つけることはできると思います。こちらのウッドワンによる無垢の木のキッチンは、明るく透き通った光沢がきれいなメープルで作られていますが、メープルは硬い材質なので傷がつきにくいという特性も持っています。傷がつきにくい素材を選ぶのも1つの方法です。

取っ手の緩み

キャビネットの取っ手やつまみは、押したり、引いたり、握ったりと頻繁に力が加わるので、緩んだり、時には取れてしまったりすることがあります。もちろん、またネジを締め直せばいいですが、それではまた緩んだり取れ落ちてしまうかもしれません。より長期的に保っておくには、ねじの緩み止め用の接着剤を使ってみて下さい。取っ手をしっかりと固定してくれると同時に、後で必要な時に取り外すこともできるのでとても便利です。あるいは、この際に取っ手を違うデザインのものに変えて、雰囲気を変えてみてはどうでしょう。

扉がきちんと閉まらない

長年使っていると、扉が頑固にも閉まりたくないかのように、開いたままになることがあります。それは数センチだけ開いていることもありますし、閉めると逆に思いっきり開いてくることもあると思います。どちらの場合も、解決方法は同じです。扉に磁石を取り付けて、閉じた時に引っ付くように反対側にも同じように磁石を取り付けます。こうすれば、磁石がきちんと扉をつかんで閉じた状態にしてくれます。

油じみた表面

料理や揚げ物をするキッチンの収納扉などは、油でぎとぎとになったり、蒸気で木の表面の被膜が剥がれたりします。結果として収納扉が汚れ、元のきれいな光沢感がなくなってきます。この解決方法は、脂ぎった食器を洗うのと一緒のやり方で、簡単に元通りにきれいに直せます。まず、食器用洗剤と温かい水を混ぜて、柔らかいスポンジや白い布できれいに表面を擦ります。頑固な汚れの部分には、重曹と水を混ぜたものを使ってみて下さい。最後にきれいな水ですすいで、乾いた布で拭いて終わりです。

写真:Claire Leroy—Bleu cerise

扉を閉める時のうるさい音

収納扉や引き出しを閉める時に、バタンと耳障りなうるさい音はしませんか?この音は、いい気持ちがしないだけでなく、その振動で蝶番やネジが緩んだりと、ゆくゆくは他の不具合も引き起こす原因にもなります。部屋のドアに使われているような、やさしく静かに閉まる部品が収納扉や引き出し用などにもありますので、それを使用してみて下さい。こちらは、重たい和食器を収納しても問題ないように、強度の強いドイツ製のスライドレールが使われている引き出しです。

扉の歪み

ほとんどの収納扉には、表をきれいにすっきり見せることができるように、中に隠れるタイプのスライドヒンジが使われていると思います。このタイプのヒンジは、扉の調整も簡単にすることができます。そのヒンジにあるネジを回せば、扉の微妙な調整ができるので、そこで扉の歪みを直してみて下さい。

写真:Melike Güngörer

Need help with your home project?
Get in touch!

Highlights from our magazine