屋根のデザインにこだわると個性的で印象的な外観となるだけでなく、プラスαの実用性や機能性も付加されます。今回はこだわりを感じさせる屋根のある住宅best5をお届けします。大胆でモダンな佇まいは魅力的、でも本当の魅力はそれらの屋根が生み出す暮らし方の多様性や室内外の快適な関係性です。
詳しく見ていきましょう!
片流れの屋根は珍しいデザインではありませんが、こちらは中庭まで大胆に覆った大屋根です。広い敷地の開放感を残しつつも、建物と屋根に囲まれた中庭はプライベート感があり、よりゆったり寛ぐことができそう。開口部があるため日差しを遮りすぎません。夜間は下部からの照明によって庭木の影が天井に広がり、幻想的で美しい風景を生み出します。
何度も折れ曲がった屋根がとても印象的な外観です。これは単に奇抜さを狙ったわけではなく、雪深い環境において屋根に積もった雪を適切に地面へ落とす工夫であり、室内にロフトを作るためであり、と様々な意図を織り込んだ実用的なデザインなのです。他にもこの屋根デザインによって外観にリズミカルな動きが生まれたり、室内の天井高が変わることで自然とゾーニングされたりとプラスαの効果もたくさん。
こちらは「グランピングリゾートのような空間で暮らしたい」というクライアントの要望を形にした住宅です。テントをイメージさせる大きな屋根が深い軒下を作り、ウッドデッキを快適な半屋外スペースとしています。大屋根には開口部があるため室内が暗くなりません。リビングルームとウッドデッキは開放的に接続されており、大屋根に守られながら自然の中での休日のようにリラックスした生活が叶います。
こちらの住宅の屋根はまるでふわりとしたやわらかい布のような軽やかさ。優美なラインで屋根は居住エリアから茶室、駐車場へとつながり、その間に中庭や坪庭、テラスを含みます。大らかな開放感がありつつも住宅の各エリアと外部エリアを接続し、屋内外の関係性や多様な過ごし方を生み出しています。
最後は海外からとてもユニークな住宅を一軒紹介します。こちらは南アフリカの屋根職人による藁葺き屋根の家!藁葺き屋根の家は日本を含め世界各地で見られますが、こちらは直線的なデザインの日本のものとは異なり自由なカーブを描いた屋根がとてもユニーク。土色の外壁も自然豊かな環境とよく調和しています。