ファサードにどんな素材を選ぶ?おすすめ素材8種類

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Villa unifamiliare a Bastia Umbra (PG), Fabricamus - Architettura e Ingegneria Fabricamus - Architettura e Ingegneria Modern houses
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読者の皆さんのほとんどがのデザインにおいてインテリアの美しさを非常に重要視していることは事実でしょう。しかし家の外観であるファサードも同様に重要な要素です。ファサードはさまざまな芸術的、建築的スタイルを表現できるキャンバスであると考えられています。住人には当然のこと、ゲストや通行人にさえあなたの家の建築、スタイル、インテリアの魅力をファサードのデザインによって伝えることができるのです。

伝統的にファサードは建物の主要な構造の一部を構成していたため、開口部は限られた面積しか造ることができませんでした。しかし鋼鉄や鉄筋コンクリートが構造に導入されたことにより、ファサードは支持体としての機能がなくなり無負荷構造となり、より大きな開口部が可能となりました。

構図、スタイル、装飾、色彩などファサードデザインは無限の可能性があります。しかし今回はファサードの材料に注目してみたいと思います。それぞれの材料の特徴を把握して様々な選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

1,金属コーティングその1

金属のファサードは以前は工業用またはプレハブ式の建物特有のものでしたが、居住用建物でもますます一般的になってきています。金属を使用したファサードは設置が容易かつ迅速、しかも効率的で機能的です。これらの材料は平らなもの、波状のもの、グリース仕上げ、亜鉛メッキなど様々な種類があり、木材やコンクリート、石膏または石材などと組み合わせることができます。

こちらの金属コーティングがされたファサードは白い壁と大きなガラスの開口部が明るくモダンな印象。上部が波状の金属シートで覆われており構造を保護しています。

2,金属コーティングその2

コルテン鋼は現代的なファサードの材料の1つです。この材料は錆色で腐食に非常に強い耐性があるのが特徴です。クロムと銅の合併によって形成される酸化物の保護層が腐食や劣化から構造を守ります。

3,天然石のコーティング

天然石のコーティングは石材ならではの様々な色や質感で、ファサードにエレガントで独特のタッチを与えます。見た目の魅力だけでなく石材には優れた断熱性があるのも特徴です。石の種類によってやや違いはありますが、高い硬度と耐久性で建物を保護します。仕上げの方法も非常に多様で、例えばこちらの家では建物の上階をスレートで覆い、白い壁の下階と高いコントラストを作成しています。スレートの特徴は落ち着いた暗い色と高い耐久性です。この材料はファサードだけでなく室内での使用にも適しています。

4,木材のコーティング

誰もが木材が持つ暖かみや美しさを知っているはずですよね。しかしこのタイプのコーティングは様々に異なる特性があるため慎重に選択しなければいけません。特にファサードでは避けて通れない水分や日射、温度や気候変化に対する耐性は木の種類によって大きく異なります。他にも防炎や害虫などの要素に対して材料が正しく処理されていることを確認してください。

こちらはドイツの建築家による住宅です。

5,石造りのファサード

石積みはレンガ、タイル、または石などの材料を使用した欧州では古典的かつ伝統的な壁建設方法です。通常、これらの壁は構造的であり、建設にはさまざまな手法が存在します。これらはモルタル、または粘土を壁との接着に使用します。石造りのファサードは素朴であるのに堂々とした佇まいとなります。

6,石膏のコーティング

石膏は伝統的に建設に使われている材料であり、家の装飾的な要素の材料としても使用できます。石膏は低コストで色が豊富に用意されており、仕上げも家のスタイルや好みによって様々な選択肢があるのが特徴です。こちらの家は幅の異なる緑と白のストライプが個性的でリズミカルなファサードを作っています。このタイプのコーティングは通常、時間の経過とともに亀裂が入ります。

7,コンクリート

コンクリートは現代建築においてますます人気の材料です。グレーまたは白に近い色合いが多く、質感は多様。この材料は非常に耐久性が高いためファサードのメンテナンスに労力やコストをかけずに済みます。こちらのような直線的なボリュームを強調したデザインはコンクリートの質感が生き、モダンで堂々たる佇まいとなります。

8,ガラス

コンクリート同様、ガラスのファサードも昨今とても人気があります。開口部を複数作るよりも、壁自体がガラスであるため圧倒的に自然光を室内に取り込むことが可能です。ガラスのファサードにする場合に気をつけたい点は、室内に差し込む日光量の調節方法とメンテナンスの二点です。こちの例では屋根を拡張して深い軒を作りガラスのファサードを保護しています。

ファサードの材料とデザインが決まったら、それをより美しく見せるライトアップ方法も合わせて考えてみてください。こちらの特集でたくさん紹介しています!

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