鎌倉の高台に建つ富士を望む家

神奈川県より湘南の海と富士を一望できる高台に建つ本住宅。太陽の日差しをたっぷりと受け止めることのできる角地という良好地。接道から見る建物外観はコンクリート打ち放しの外壁にガラスのウォールが覆うちょっぴりモダンでスッキリとしたデザインです。築三十年を経た建物の外壁は新たに生まれ変わり、新築のような滑らかさを感じるテクスチャは気持ちのいい外観です。

ダイニングスペースを見る内観。白を基調とした室内は、昼間には自然光の光が気持ちよく室内の奥まで伸びる清々しい空間です。ダイニングテーブルには約８名ほどが一気に集うことのできる大き目のものを据えて。大きなテーブルは食事だけでなく、ワークスペースとしても仕事仲間や友人と集まって作業や休日ランチを過ごすこともできます。

キッチンスペースはコの字型プランのように、短い導線で多くの作業がしやすいコンパクトで機能的な空間です。アイランド式のキッチンに立つと目の前には大きなダイニングテーブル。家族のコミュニケーションが豊かになるデザインです。

今回のリノベーションで一番の充実したスペースとなったのは屋外ウッドテラス空間。室内リビングとも直接行き来のできるシンプルな導線によって屋外スペースは身近な存在に。ゆったりと広く設けられたウッドテラスには大人数が集えるという馬蹄形木製ベンチに長く大きなテラステーブル。そしてその傍には直径1,300㎜にもなるすり鉢状のバーベキュー用鉄板のベースが用意されています。まるでアウトリビングのように食事を愉しみ、寛ぎ、しっとりとリラックスすることのできるスペースです。

夕景に見るテラススペースは外灯や室内の明かりに包まれるほんのりと暖かく雰囲気のいい風景が広がります。すり鉢状のバーベキュー用鉄板にはたき火の明かりがチリチリと揺れる風景を横目に、晩酌や他愛ない会話を愉しむことが出来ます。海の傍の高台に建つ富士を一望できるロケーションはまさに贅沢な居場所です。