吊り管で天井を有効利用したマンションリノベーション

Michiko JUTO Michiko JUTO
modern by こぢこぢ一級建築士事務所, Modern
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触れた時優しさを感じる自然素材、愛着のわくモノたち、そして自分たちの個性を最大限に表現した空間。マンションリノベーションではそんなコンセプトが主要になっているようです。既成の習慣や決まり事に捕らわれず等身大のライフスタイルを叶える住空間を建築家自身とその妻のための住まいとして手がけたプロジェクトです。こぢこぢ一級建築士事務所による吊り管を用いたユニークなマンションリノベーション、さっそく見てみましょう。

after: 建築素材を吟味する

リノベーションの対象になったのは築38年のマンションです。わずか37㎡の室内を二人にとって心地よい住空間を作るために、無垢材などの自然素材の使用、愛着のもてるエレメント、暮らしの変化に対応できるようなワンルームの構成を基本としました。

after: 異素材の組み合わせで個性的な空間づくり

幅広のオーク材を使用したナチュラルなフローリングは素足で歩いても気持ちの良い素材です。また無垢材はオーセンティックなマテリアルなので空間のクオリティを上げてくれます。

before: マンションリノベーションのための築38年の室内

リノベーション前の室内です。

after: 吊り管を利用した収納

対照的な素材である木毛セメント板を天井に貼っています。この機能性に優れ加工もしやすいセメント板とガス管を利用した吊り管式の仕掛けが若いカップルの住まいらしいインダストリアルな雰囲気を醸し出しています。マンションリノベーションということで年季の入った既存のエレメントと調和する無骨な印象が新築マンションにはない暖かみを与えてくれます。

after: 愛着のわくものに囲まれて暮らす

シンプルな空間に置かれた明るい配色をあしらったインテリアグッズは二人にとって愛着のあるものばかりです。吊り管と足場板を利用したオリジナルの棚に選び抜かれたモノがセンス良く陳列されていますね。壁の粗野な感じの仕上げがたまりませんね。これだけで部屋の印象がぐっと変わってきます。観葉植物が心地よさを一層引き立ててくれそうですね。

after: インダストリアルなマテリアルの醸し出す表情

白いガス管を利用した吊り管はフレキシブルな空間構成を可能にしてくれます。普段は隠されてしまう素材が独特の表情を空間にもたらしてくれます。

after: セミオープンのキッチンと見せるディスプレイ

リビングからダイニングキッチンを見たところです。ダイニングとの隔たりを確保しつつ開放性を持ち合わせたセミオープンのキッチンはお互いに会話をしながらまたは気配を感じながら作業ができるのでコミュニケーション豊かな生活空間を作ってくれます。また食器などお気に入りのモノはあえて見せるディスプレイとし日々の暮らしに楽しさをもたらしてくれます。

after: 選び抜かれたモノたち

こちらにも吊り管を利用した棚が設置されています。住み手にとっての心地よい家というのは選び抜かれた大好きなモノを毎日目にしながら暮らせる場所なのかもしれませんね。

after: 素材感のあるマテリアルで仕上げた空間

マンションリノベーションによって叶えられた住まいづくりが味のある既存の空間要素と触れると気持ちの良いマテリアルによって実現しました。

after: シンプルで機能的な水廻り空間

洗面脱衣室はシンプルに白で統一し、空間の狭さを感じさせません。奇抜なデザインよりも心地よさをいつでも感じられるようなナチュラルな素材を選んでいます。

限られたスペースのワンルームですが、レトロなテイストのプロダクトがあちこちに使われており時間を忘れてくつろいでしまいそうなお宅です。マンションリノベーションならでは利点は自分たちのスケールに合わせた空間づくりが可能だということです。愛着のわく住まい、是非皆さんも手に入れてみませんか。

リノベーションについては、こちらの記事でも紹介しています。

マンションリノベーションのメリット・デメリットとは?実例と合わせてまとめ解説!

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