玄関のデザインにもこだわった家づくりを

Aya F. Aya F.
足利の家「素材と景色を楽しむ家」, アトリエきらら一級建築士事務所 アトリエきらら一級建築士事務所 Modern corridor, hallway & stairs
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玄関は、そこに暮らす人だけではなく、不特定多数の人の目に留まるセミパブリック的な空間。風水的にも大切とされるポイントでもあります。それゆえに、デザインやレイアウトなどにもこだわってつくっていきたいものです。宅配の受け取りや近所の方々との立ち話の場としても心地よいと感じられる玄関をデザインしていきませんか?今回はいろんな形のエントランススペースの実例をご紹介しながら、いろんな可能性について探ってみます。

玄関にもデザイン性にこだわって

玄関スペースは、とりあえず出入りがしやすく収納も充分にあればそれで満足、という方もいらっしゃるかもしれませんが、家の顔とも言えるこのスペース。そこに住む人も、またちょっと立ち寄るだけの人も気持ちよいと感じられるデザインをつくっていきたいものです。もちろん敷地の面積によってもエントランス部分に割ける空間は限られてくるとは思いますが、さまざまな工夫により開放感はつくれます。こちらのお宅では、白を基調とした空間にガラス、鏡を取り入れることによって、広がりを出しています。

住空間につながる

玄関は、日本の伝統建築において、住空間と区切られて作られることが多いスペースでした。しかし、最近では開放的な家づくりを好む方が増えているためか、エントランスと住空間とがダイレクトにつながる形でレイアウトされる例も多いようです。こちらのお宅は、神戸の一級建築士事務所HAUSの手がけたお宅。広い土間スペースからすぐLDK空間が広がります。奥にはパントリーへとつながる入り口があるため、買い物から戻ってすぐストックが可能。動線のよさが魅力です。

格子の美しさを取り入れて

和風住宅の玄関では、やはり和の意匠を取り入れてデザインしていきたいもの。こちらのお宅では、格子の引き戸がミニマルに空間を飾ります。玄関脇の庭から、格子戸を通して内側がうかがえ、さらには中庭が見える地窓が、隣接する別の空間へと視線をいざないます。木の暖かな素材感に包まれながら、広がりが感じられる玄関では、そこを訪れるすべての人が一瞬、日々の喧騒を忘れてしまいそうな心地よさを感じるのではないでしょうか。

Photo: Susumu Koshimizu

▶「住まいの写真」ページでは様々な種類の玄関を紹介しています◀

※ 玄関の写真ページ

吹き抜け空間で開放的に

視界の広がる屋外空間では、空が高く圧倒的な開放感が感じれますが、天井が高いと気持ちもゆったりとくつろげるもの。では、エントランスホールにも吹き抜けの空間をつくってみるのはいかがでしょうか?こちらのお宅では、古い洋館を思わせる白壁に濃い色の木でつくられたエントランスがとても印象的です。天井も高く、各方向へとスペースが広がっている様子が開放的。玄関脇はもちろんのこと、二階部分に大きく取られた窓からも光が差し込み、とても明るいですね。

【吹き抜けについては、こちらの記事でも紹介しています】

吹き抜けの明るく開放的だけではない上手な活用方法

土間を広く取って実用的に

日本の家屋において、玄関には土間があり、そこで靴を脱いで上がるようなデザインが一般的です。集合住宅などでは土間は必要最小限のサイズにとどめられていますが、昔の農家などでは、土間は汚れを気にせず使うことのできる作業場としての役割を果たしていました。現代の生活でも、広く土間をとることによるメリットはあります。こちらのお宅では、自転車置き場として活用されており、メンテナンス作業などもここで行えそうですよね。

クレジット: 愛媛の家 掲載 AIC CORPORATION

二重のエントランス

住宅密集地などでは、敷地が道路に隣接しているために、エントランススペースが広く取れないことも。また、プライバシーを考えるとなにか工夫を凝らしたい、と思われる方もいらっしゃるでしょう。こちらのお宅では、エントランスを二重構造にし、中庭をつくることにより、住宅密集地ながらも人目を気にしなくてよい家づくりがなされています。こちらの←の引き戸が二つ目の玄関。中庭の木の周りにはウッドデッキがあり、ちょっと腰かけて話し込む、なんていうこともできそうなデザインです。

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