和室を豊かな空間にしてくれる5つのアイデア

Takashi Sasaki Takashi Sasaki
もてなしの家・和のエスプリを継ぐ家, やまぐち建築設計室 やまぐち建築設計室 Modern windows & doors
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和室は、日本の住まいに昔からある空間であり、和の趣や日本の気候に適した素材、あるいは多目的に使うことができる部屋になるなど、様々な魅力を持っています。近年、その魅力が再認識され、住まいの一角に和室を取り入れる方も少なくありません。その時に、畳・ふすま・障子などがある典型的な和室でもいいですが、そこに少し工夫を加えることで和室をより豊かな空間にすることができます。そこで今回は、やまぐち建築設計室の手掛けた住まいを通して、和室を豊かな空間にしてくれるアイデアを紹介していきたいと思います。  

格子戸

和室の扉としては、ふすまや障子が一般的ですが、こちらのような格子戸を取り入れることもできます。それによって、和室と洋室が完全に分断されるのではなく、視線や声など柔らかく抜けていくような緩やかなつながりを生み出してくれます。室内をより広々とした印象にできますし、家族の声や気配を感じられる家族団欒の住まいにもしやすくなるでしょう。また、この格子デザインによって、他の戸にはない軽やかで和の雰囲気も生み出すことができます。  

地窓

和室に窓を取り入れようとする場合、洋室とは異なる視点で考えなければなりません。と言うのも、洋室では椅子やソファに座る生活になりますが、和室では畳の上に座るため、視線の高さが違ってくるからです。ここで1つ考えてみたいのが地窓です。これは、床面近くの低い位置にある窓のことですが、これによって、視線の高さの違いから、隣家や道路から室内が見えないというプライバシー性が確保できたり、開け閉めが出来れば、重力換気による通気性の良さも期待することができます。また、こちらの住まいのように窓ガラスのデザインにこだわって、和室に彩りをもたらしていてはいかがでしょうか。  

障子

和室に欠かせないと言ってもいい障子ですが、その障子にも様々な種類があることをご存知でしょうか。障子の下半分がガラスになっている雪見障子や、組子の数が少ない荒組障子、縦方向の組子が細かく組まれている縦繁障子(たてぐみしょうじ)など、種類ごとに名称も異なってきます。また、こちらのように障子に貼る和紙の種類も豊富な種類がありますので、こうした障子の細かなデザインを活かしながら、和室を上手に設えてみてはいかがでしょうか。  

壁紙

和室の壁と言うのは、土壁などが一般的ですが、近年では洋室の隣やその一角に和室が設けられることから、洋室から見える和室のインテリアというのも少し考える必要があると思います。その中で、1つのアイデアとなるのが、モダンなデザインを取り入れることでしょう。最近では畳の種類も豊富になり、その中にモダンなタイプのものもありますし、こちらのように和室の壁を和モダンな壁紙で設えることもできるでしょう。また、床の間といった和室の要素を敢えて省くこともモダンな和室に近づけるヒントとなります。  

照明

和室の照明としてポイントとなるのが、間接照明です。壁や床、天井などが照明で照らされることにより、柔らかい光で和室を照らすことができ、そうした光は和室の雰囲気に適していると思います。また、壁などが明るく照らされることで、和室独特の素材感がより強調されることにもなります。あるいは、こちらのように住まいのように、1つのオブジェとしても印象的な照明を床の間に取り入れてみてもいいかもしれません。  

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