北側のメインファサードです。プライバシーの配慮から開口のないミニマルな外観は適度にずらしたサーフェースで動きを持たせ、ボリューム感を抑えています。実はこの「ずらし」によって生まれた「空隙」はインナーコートとして室内に光や風景をもたらしているんです。ご覧のように夜間になると街並みに柔らかな光を添え、親しみのある表情を作り出します。南国ならではのパームツリーがぴったりですね。
ビルトインガレージの木目調の扉は真っ白な外壁にコントラストを与え、同時にナチュラルな雰囲気を街路に対して演出しています。ファサードを形成する外壁が沖縄の青い空を背景に動きのあるスカイラインを描いています。
吹抜けのある玄関です。天井高さを抑えた廊下から和室を通って、リビングや庭へと視線が抜ける開放的な配置ですね。玄関を入ってすぐのところに静寂かつひんやりとした印象を与える敷石の坪庭を設け、そこから注ぎ込む光で明るい玄関ホールを演出しています。
リビングを見てみましょう。こちらの居室も玄関同様吹抜けとなっており、空間の伸縮性を垂直方向にも取り入れてより開放感を実感できる設計です。意匠的なアイデアに富んだ打ち放しコンクリートの壁の背後にも中庭が配置されており、見え隠れする植栽や建物の一部が作り出す陰影の移ろいなど風景をうまく取り入れていますね。またバックコートに向って大きな開口を設け視界的にも空間的にもテラスと一体化するリビングになっています。
リビングを見てみましょう。こちらの居室も玄関同様に吹抜けとなっており、空間の伸縮性を垂直方向にも取り入れてより開放感を実感できる設計です。意匠的なアイデアに富んだ打ち放しコンクリートの壁の背後にも中庭が配置されており、見え隠れする植栽や建物の一部が作り出す陰影の移ろいなど風景をうまく取り入れていますね。また裏庭に向って大きな開口を設け、テラスと一体化するリビングになっています。
リビングから和室方向を見てみます。劇場の座席のように曲線を描いた部分は階段ホールにつながる空間でしょうか。完全に閉じた空間ではなく上下に繋がりを持たせる装置によって家族の気配をお互いに感じたりコミュニケーションを取ったりと、風通しの良い家が生まれます。奥に見える道路側なので高窓によって換気と採光を確保しつつ、切り取られた街路の風景が絵のように収まっていますね。